堀井憲一郎著 落語の国からのぞいてみれば 商品情報はこちら
落語のネタ中に語られていることを通して落語の世界の住人がどのような感覚で
生きていたかを探る本。元々週刊文春の連載とかで堀井さんの文章は知っていたんだけど
本として買うのは初めて。いろいろと興味深いトピックスがあった
例えば「芝浜」で拾った財布を開けた嬶(かかあ)が言った一言
「これは銭じゃないよ！お金だよ！」
そう。普段庶民が使う「銭」と使わない「お金」で感覚が違うのね。あと
江戸時代の恋愛・結婚とか(自由に恋愛できるのはお金か暇が大量にある人だけだったのだ)の
話が面白かったのです。一部事項の羅列に終始する章も会ったりしたけど、
新しい試みの本なので多めに見れるのではないかと。
