なんでちりとてちんで草若師匠が死ぬシーンであんなに泣けたんだろうと
考えてみたんだが、師匠が遺すものって、カネやモノではなくって
芸という無形のものなわけで。そういうマインドやスピリットにあたるものを
遺そうとする師匠とそれをしっかりと受け継ぐ弟子たち。
確かに僕の父も有形固定資産とかいい遺伝子とか残してくれたけど、
無形のものを果たして僕とか兄弟は受け継げているのかと考えると
とても出来てるとは言えず、一方で物語のひとたちは僕のできない
理想を具現化してる。そこに心打たれたんじゃないかと思います。