https://www.youtube.com/watch?v=w2jUx8PiX9M
https://www.youtube.com/watch?v=t-wp7hB0z1I
JKA 吉田 和憲 会長インタビュー
(競輪を始めたきっかけは？)
２３歳の時に工場の親方に連れられて平塚に行ったのが最初。３万円位給料を貰っていたが、給料位儲かった。
それ以来45年やっているが、全体の収支としては検診車数台分は払っている。
競輪の魅力とは…自ら主体になってレースをプロデュースできる。レースを知れば知るほど奥が深い。
穴を取った時の陶酔感は今までの悪いことを吹っ飛ぶくらい。100円でも数十万の配当をしょっちゅうとっていた。穴党としては穴の出そうなバンクを探すところから入る。愛知にいたので場所としては直線の長い四日市・豊橋。時期としては冬場が好き。
(初心者にはとっつきづらいところがあると思うが？)
初めてきた人は、本場に来て金網にかぶりついて選手を見て貰えれば、競輪とはギャンブルではなく一つの文化、芸術であるということを感じ取ってもらえると思う。でもなかなか来てはもらえないので、映像を駆使して競輪の魅力をＰＲして新規ファンになってもらうきっかけを作ってもらいたい。
初心者の方は(チ・ガ・ミッドナイトの)７人制から入っていただいた方が分かり易いと思う。そこで９人制に入って貰えればいいと思う。
本場で見るときはいつも３コーナー。空いてるのもあるし。着順確認のためにモニターまで走るのもいい。
(ガールズケイリンを盛り上げるためにどうすればいいか？)
選手を増やして最終的には１２０人くらいの体制に持っていきたい。男女でラップタイムも差はなくなってきているので、男女混合のレースも考えている。父娘で一緒に戦ったら面白いのでは。ルール上はまずいかもしれないけど。
(そのほかに盛り上げる策とかはあるか？)
グレードレースの売り上げが落ちているが、施行者や選手会と話し、いろいろ試行錯誤をしながら新しいことを提案をしていきたい。(橋本：同じメンバーで時間をおいて再度対決するレースとかどうだろう？)
バイオリズムというものがあるので、１ヶ月くらい後にやると面白いかも。参考にします。
(ミッドナイトケイリンはどう思うか？)
ようやくここにきて努力が実ってきたと思う。ファンの多様性に応えるという上でまだまだ工夫できると思う。他の競技でやっていないし、ここから新規ファンが入っていることもあるので、期待している。
(ネットでの草の根運動)
PUSHとPULLが必要。意見が吸い上げられるようなツールを整備したい。
業務改善でも会社でやっていた。その際会社で競輪に連れて行ったことがあり、それがもとで競輪ファンになってくれた人がいる。そんなことが起こるようにデジタルツールも使ってファンの輪を広げていきたい。
(会社のみんなで旅打ちした話から)この前も函館に行ったが車券が買えないのが困る。早く使命を果たして辞めさせて車券を買えるようになりたい(笑)
(本場開催の売り上げ減少傾向だがどう思うか？)
平日の売り上げがやはり少ないので、長期連休を使ってＧ１を開催するなど、日程を考えたい。Ｇ３なら３日制でもいいんじゃないか。来月からまた関係者と話をするが、来年度以降は考え直していきたい。
(スーパースターについてどうか？)
深谷がＡＳの会見の時に挨拶に来てくれたが、レース中の姿とは裏腹にかわいい男の子だった。選手を見てて思うが、４０を過ぎても一線で頑張る武田、村上、神山は選手としてだけではなく人間として尊敬できる。
中野や滝澤も顧問としてやってもらっているが選手の時と同様仕事が真摯で非常に助かる。
競輪のＰＲするにしてもこういった選手の姿を伝えていきたいが、なかなか難しい。レースの経過・結果とは別に選手たちの求道者ぶり・生き様が見えるようにし、ギャンブルだけではない、文化だと理解してもらえば、まだまだ潜在的なファンは眠っていると思うので、掘り出すことは可能だと思う。
(選手の応援車券で買う人もいるが、会長は？)配当一筋なのでそういう買い方はしない。ギャンブルとそうでないところと両方の楽しみ方を提案して行きたい。
(トヨタで培ったことを競輪に生かすには？)
業務改善はどこでも応用できる理論なので、もちろん競輪でも使う。
簡単な仕事は機械化し、アタマを使わなければならない仕事には投資を。科学的な数値根拠をもって投資をしたい。２年の任期でその仕組みを組み立てたい。(売上、自治体への貢献、産業振興などの社会的貢献と)数値目標を決めて同じベクトルで行動できるように行動したい。
(競輪が盛り上がっていくために何が大事か？)
趣味が多様化している中、世の中の変化に対応したレースの楽しみ方を提供する。新しいレースの企画を提供したいが、大事なのは、日本独自の発展を遂げた競輪・オートレースを守るという気概である。
(一人で住んでるのか？)
単身で住んでいるが会社の仲間などが来てくれるので大丈夫である。自炊や洗濯も簡単にできる。自分のできることが意外と多いと再発見している。奥さん要らないんじゃないか？(笑)今６８だがこれからもいろんなことにチャレンジできるきっかけになれればと思う。
若いころからややこしいことが大好きだ、逃げないで解決をしていけば、のちのちラクになるからやったほうがいい。「競輪なくなったら困るだろ」と言われてＪＫＡという火中の栗を拾うことになったが、受ける以上は一心不乱に滅私奉公しますと。
(最後にファンに)
ファンの方からのご意見・ご提案を全て目を通しているが、真摯で参考になる提言をいただいている。日本独自て築き上げてきた競輪文化をさらに進化させて、皆さんの為に人生を楽しんでいただけるように私どもも一生懸命盛り上げていきたいと思っている。今後も競輪が盛り上がるよう、皆様も心からのご協力をお願いしたします。
